【カラータイプ®×地域で人育て】真っ白なキャンバスに自分色で描いていく 2023/5/18

北海道唯一のカラータイプ協会認定講師の村山純子です。

北海道の中でも北のはじっこの我が町は、シベリアがご近所!?

4~5月にかけて、南で越冬した白鳥たちがシベリア行きの途中に

立ち寄る北緯45度に位置しています。

白鳥の純白の白は、子育て中に悩むお母さん達の心の色と重なるな・・・と

感じています。ファミサポのアドバイザーとしてお話を聴いたり

カラータイプ®の認定講師として個性診断する中で、

子育てに悩みや課題を抱えている私の周りのお母さん達は

「白の点数が高め」だという印象があります。

 

白の持つキーワードは【意志強固】【理想主義】【正義感】【潔癖】。

特に、長子の子育ての場面で白が出やすい。

昨夜も、2人目の育休を終えてこの春から小学校の先生として

職場復帰されたお母さん先生から、相談のお電話があり話を聴くこと50分。

コーチングも学んでいるので、悩みの相談からの「実は愚痴りたかった」が本音の

お母さん達でも、最後は【気づき】を得て前向きモードで終わらせるのが私のモットー。

 

保育所の担任の先生の対応に疑問とイライラを抱いて、私にSOSを求めての電話でした。

そのお母さん、独身時代はバリバリと高学年のクラスを仕切る体育会系の元気な先生でした。

1人目を出産後、子育てをしながらの教員としての現場は、独身時代と勝手が違い

だけど、「自分はやれるんだ!」「頼らずにやらねばならない!」という気持ちが強く、

管理職の先生や男性の先生とぶつかり、うまくいかないまま2人目の出産へ。

白が強くなり、本来の黄色やオレンジの個性を失ってモノトーンな印象でした。

2人目の職場復帰から1か月半の昨日、私に電話をしてこれた段階でピンクの

【依頼心】が発動された状態。1人目の時だったら、きっと出してこなかったSOS。

それを感じていたので、とにかく話を聴いてイライラモヤモヤの気持ちに寄り添ってみると、

途中から、イライラしていた担任の先生に対しても、許せることができそうな自分に気がつき、

いっぱいいっぱいだと思っていた現状も、一歩引いてみると職場の協力はあり、

1人目の時よりずっと居心地はいいこと、同時に復帰した1人目のお子さんのいる

お母さん先生の方がもっとしんどいだろうと気遣え、

0歳児を預けての復帰を後悔していたけれど、実は教員として

仕事をしている自分が好きだということ。

そんなことに次々と気がつき、最後は「頼れる時は甘えます!」

「〇〇先生の言動もサラっと受け流せそうです!」と

意志強固だった1人目の時と違う自分に気がつき、ご自身が本来持っている

ピンクや黄色やオレンジな部分を取り戻し、電話を終えることができました。

 

みにくいアヒルの子が、真っ白で美しい白鳥に憧れるように、

子育て中のお母さん達は、「もっとお母さんとしてちゃんとしなきゃ!」「仕事もきちんと!」

と出来ている周りの人と比べながら、自分にも子どもにも理想の姿を描いてる。

もちろん、「なりたい自分」の姿を思い描くことはとっても大事。

でも、その大前提に【自分の色(個性や強み)を知り、受け入れられていること】がある。

個性診断で、お話を聴いていると白の下に隠されたカラフルなご自分に

気がつくお母さんが多いです。「あ、私の色はこの色だった」って。

白を意識するなら、一旦心をリセットして真っ白なキャンバスに

自分の色で描いていく。そんな感覚があると今の自分を大切にしながら

心を擦り切らせずに過ごせるのかな・・・と。そして気がついたら、

みにくいアヒルの子が美しい白鳥になっていたように、

なりたい自分になれている!  そんな風に思います。

そして、『白鳥の水かき』という言葉があるように、

華麗に泳いでいる水鳥が、水面下で激しく水をかいているように、

見えないところでみんな必死。ついつい見えているところだけで

評価判断してしまいがちだけど、目に見えない相手の価値観や個性も色に置き換えながら

とらえられると、相手の本当の姿が見えてきて、コミュニケーションの取り方も違ってくる。

SOSをくれたお母さんも、お話をしながらそんな風にご自分の周りの人達のことに

気がつけたのでは?と感じることもできました。