【カラータイプ®✖地域で人育て 見方を変えて味方になる!】 2023/12/3

11月上旬の札幌赤レンガ庁舎前の銀杏並木。

黄色い銀杏が午後の日差しの中でなんともきれいな色合いに。

私の好きな色でもある『黄色』。

黄色の色彩心理のキーワードで、私が好きなものが

【知識欲】

世の中に、色んな欲がある中でこの欲は『人生の豊かさ』

『人としての心の成長』につながる!と思っています。

 

私の主たる仕事は『ファミサポアドバイザー』。

※ファミサポ=ファミリー・サポート・センターは、全国971市町村に

設置されている地域で子育て支援を支える相互援助活動です。

https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/family-support/

その事業の中で、毎年援助を行う方の研修の場として

『ファミサポ講習会』を開催しています。

我が町のファミサポは24時間分の子育てに関する9項目の内容を

約3か月かけて、全11コマの講座で学んでもらっています。

子育て中でも、お仕事されている方でも受講できるように

午前と夜間と時間帯も2パターンご用意して全22回というボリュームを

毎年こなしています。 

人口7,000人弱の小さな小さな町ですが、センター開設から6年で

会員数が180人越え。援助の担い手になるよ!と講習を受けてくれた方は

70人以上。実際に活動できる方は1割ちょっとですが、人口に対して

『子育てに協力したい!』という地域の方がこれだけいるというのは

なかなかすごいことなのです。

 

この講習会は、今年で6期目ですが3期目から援助する会員以外の

方も受講できるようにしました。

その理由が、受講された会員さんが口々に

「この内容を、自分が子育てしている時に知りたかった!!!」

「今のお母さん達にも聞かせてあげたい!!」

とおっしゃるから。ならば、みなさんはタイムスリップできないけど、

今まさに子育てに奮闘しているお母さん達には、その機会を作ってあげられる!

子育てに関わるみなさんの黄色の【知識欲】を満たすため、水色の【サポート】と

ターコイズの【新規性】で講習会を全ての方が受講できるスタイルにチェンジ!

その結果、未就学児のお子さんを持つ若いお母さん達が、

「子育ての勉強に!」と参加してくれ、講習会を通して心が動き、

「自分も助けてもらう側から、いつか助ける側になりたい!」

という内発的動機付けを得て、援助する側に登録変更する方が増えました!

また、介護福祉系の行政担当者の男性が、子育て支援の仕組みを勉強しに

講習会に参加し、活動理念に共感し、男性会員として登録してくれたりと

影響の輪が広がっています。

 

学びの場が、地域の方の中に眠っている「誰かのために」という気持ちの

種を発芽させている・・・そんな風土ができてきました。

 

ファミサポの仕事と並行して、町の教育委員をしている私は、

乳幼児期だけでなく、学童期の子育て世代や教育現場で奮闘する先生方の

悩みや課題に日々触れる立場にあります。それらの課題の根底に

【行政や学校の組織内の縦割り・縄張り意識】が阻害要因としてあると感じています。

    

〈日経BP サイトより引用〉

子育てで、ちょっとつまづいた時、関係機関に相談すると

「この件は別の課の担当だから・・・」とか、「これは学校の問題なので」

と、問題解決に至らないことが多々あるのは、我が町だけでなないかと。

(そうならないようにできたのが子ども家庭庁なので、これからに期待!)

この、当事者にしかわからないつまづきの段差をなくしたい!

そんな思いで、民間人として町の子育てと教育、まちづくりなど

多ジャンルに携わる立場を大いに活用して、せっせと横串刺し中。

 

そんな思いを一つカタチにできたことが先日ありました。

ここでやっと本題・・・(笑)

ファミサポ講習会の「心の発達とその問題」という

公認心理師の先生の講座に、40人近くの方が参加してくれました。

今年から講座を担当してくれることになった講師の先生。

9月に開催した午前の部で、受講生が涙したり、心が救われた姿に、

これは、子どもに関わる方に1人でも多く聴いてほしい!

そう感じた私とスタッフは、急遽11月の会場を大きなホールに変更し、

スペシャル版の案内チラシを作成し、町内全9校の先生方にもご案内。

私の鼻息荒めのご案内が功を奏し!?

乳幼児期のイヤイヤ期、大人自身の心の問題、

お子さんの発達の凸凹や発達障害、不登校・・・

みなさんが抱える問題を、小学校教員を経て公認心理師として

地域で活躍している先生が、2週に渡り各回2時間 計4時間の講座の中で

優しく温かな視点で実際のエピソードを交えながらお話してくれました。

子ども達の発達の凸凹も、それは個性。

苦手を克服しようとしない。

学校に行けないことはダメなことじゃない。

子どもがエネルギーをためている時期。

充電できたら、自分からまた歩き始める… etc。

 

夜間の部は2日間で、のべ72名の方が受講。

ファミサポ会員の地域の方が33名、保育士さんが13名、小中学校の先生が11名

行政職員(保健福祉・子育て・教育分野)が25名と、

子どもに関わる大人たちが大集合!!※のべ人数です。

講座では、お隣の方同士でお話する時間もたくさんあり、

初めましてな方とも、想いや考えを交流しそれもまたよい学びに。

 

『親として、教師としてこうあらねば。』

『子どもが学校に行けないのは、家庭や子育てに問題があるからだ。』

色んな想いに苦しみ悩んできた大人たちが、

『悩んでいるのは自分だけじゃない』

『同じ気持ちで子ども達に向き合おうとしている人がこんなにいる!』

そんな風に勇気づけられる時間になったようです。

そして、行政サイドとして、子育てや教育の仕組み側に関わる職員は

『保護者や子ども達は、こんな気持ちでいるんだ!』

と深く納得し理解できた様子。

 

講座後のアンケートの中にあったある学校の先生の言葉

「これから大切にしたいキーワード【見方を変えて味方になる!】」

この日不登校のお子さんの面談を終えて講座に参加された

先生の一言に、講座での気づきと勇気づけられたパワーを感じました。

 

色を通じて、自分の心と相手の心を知るカラータイプ®も、

まさに【見方が変わり味方になる】きっかけになります。

公認心理師の先生の講話は、私にとっても再認識の場になりました。

 

そうそう、講師の先生の腕時計と水筒がオレンジ色でした。

それくらいオレンジが好きだという講師の先生。

教職の現場での経験をさらにステージアップさせて

縦割り行政の壁を越えていこうと行動されている。

どうりで私と意気投合するはずだ!!

私と先生の【チャレンジ】の成功記念日となった講座開講を

司会進行役の私は、オレンジコーデで彩りました。