私が住む北緯45度の町『枝幸(えさし)町』は、紅葉も終わり今は彩りのない世界。
初雪が降り、あと10日もすれば一面銀世界になるそんな地域です。
「北海道はでっかいどう!」とゴロ良く表現されていますが、
このことを実感する出来事がありました。
今年の夏に、娘たちが住む東京都世田谷区と神奈川県秦野市のそれぞれの
アパートにレンタカーでいきましたが、その距離約51㎞ 小田急線で約1時間。
なんとその距離は、我が町の南北の距離とほぼ同じだったのです!!
我が町の人口は約7500人。同じ広さに、生活する人間の数の違いといったら!!!!
そのくらい、北海道の1自治体の面積は広いのです。
そんな(人口規模は)小さくて(面積は)大きな町で、
6年前から『ファミリーサポートセンター』事業を新規で立ち上げ
そのアドバイザーとして携わっています。
※ファミリーサポートセンター事業(通称ファミサポ)は、
地域の人が子育て支援の担い手となり、預かりや送迎を有償ボランティアとして行う制度です。
人口が都市部以上の加速度で減少していく地方自治体(しかも日本のはじっこ)で、
新規に『子育て支援の事業を始める』ということは、そう簡単ではありませんでした。
構想の段階で、行政サイドや保育士OBからの理解と賛同はなかなか得られず。
行政は『需要があるのか?(予算をかける意味はあるのか?)』
保育士OBは『子どもを預かるというリスクマネージメントが素人にできるのか?』
というごもっともなご意見で、数字やルール、リスク、といった行政的な
枠組みで考えると、確かに正論。
※現在、立ち上げ準備中の近隣町村も、同じ点で苦労されています。
しかし、実際にワークショップなどで、町民に聞き取り調査を行うと、
現在進行形で子育てをする保護者の『助けてほしい』というニーズはもちろん、
少し前に大変な子育て期を過ごした地域の大人には『助けてあげたい!』
というニーズがありました。(これには、私も驚きました!)
このギャップを埋めて、住民が必要とする子育て支援事業を構築するには、
まさに『アンチルール』と『新規性』の視点が必要でした。
当時、まだカラータイプ®に出会っていない私でしたが、
今思うと、私の行動の軸にターコイズの要素があったからこそ
『やる!』と決めたら、躊躇なく進めたのかな?と思います。
ちなみに、事業を組み立てた町の敏腕担当者はスピードと情熱の赤な男性です!
「保育のプロではない」という、デメリットを
「素人だからこそ頭でっかちにならずに寄り添える」とプラスにとらえ
スタートさせたファミサポ事業は、今や保育のプロたちからも信頼を寄せてもらえる
町には必要な子育て支援事業となりました。
立ち上げから現在に至るまで常に心がけているキーワードが、『信頼と実績』。
知識や経験がない分、誠実な対応で保護者にも保育のプロたちにも接することで、
同じ方向を向いて連携していくことができています。
ターコイズの【新規性】や【アンチルール】な視点は持ちつつ、
住民の【安心・安全】を守っている行政の立場も尊重し、連携する。
ファミサポ事業は、色で例えるなら優しさやサポートなので水色やピンクですが、
地方の小さな町のファミサポ事業は、ターコイズと青が必要不可欠!!
意図せず、我が町のファミサポのパンフレットはこんな色。
今日も、ファミサポ講習会がありました。
講師は町内出身のベテラン保育士さんで、受講生は町外出身の子育て世代。
「保育の心」というテーマの講座では、世代の価値観の違いを認め合い、
保育する側が、今の保護者の状況や想いに寄り添う「思いやりの保育」が
大切だというお話が、受講生の心に響いていました。
まさに、カラータイプの考えに通じるな!と講座の運営をしながら
「今月のブログはこれだ!」とひらめいた創造タイプ全開の私でした。