こんにちは。
「カラータイプⓇ×メンズ」記事担当の武田みはるです。
今年2月にお亡くなりになった堺屋太一氏の著書に
『日本を創った12人』というのがあります。
その12人の中に「光源氏」が入っており、
物語上の人物なのに含まれていることに惹かれ読了しました。
堺屋太一氏は光源氏を「上品な政治家」の原型と述べています。
要するに、何もしないがトップに立ってもらえると拍がつく人。
確かに光源氏は、あれだけ女人遊びしてたら絶対政治やってないですよね(笑)
面白いのは、日本人の「紳士」と西洋(ヨーロッパ)の「紳士」の違いについて言及している点です。
日本人の言う「紳士」は、
光源氏を筆頭とする上品で端正な物腰の男性をイメージしています。
「あのひと紳士やわ」
と、囁かれる男性はレディーファーストをさりげなくできる上品な立ち居振る舞いの方ではないでしょうか。
もっぱら自らの美意識と詩歌の世界に埋没し、
他人を不快にさせない社交的な男性が「紳士」とされます。
カラータイプ視点で言うと、美意識の紫
気配り・上品の水色
デリケートであたりの柔らかなグレー
協調×創造タイプに入ります。
一方、紳士の国・英国をはじめとするヨーロッパでは、
「紳士」の条件は克己心と用心深さであることなのです。
中でも重要なのは、克己心だそうです!
無人島に漂流しても木の実を食べ、魚を捕って生き残る能力のある男。
ジャングルに迷い込んでも、生きて帰ってくるランボーみたいな男(ちょっと言いすぎか💦)
ヨーロッパの紳士は、真夏でもきちんとした服装をし、
極寒の真冬でもぶくぶくに着込んだ厚着はしない。
そう、暑くても寒くても顔色一つ変えず
辛抱できる克己心のある男が上品な紳士なのです。
相手に付け込まれないスキのない服装と
機知にとんだ会話をするには、
用心深さも兼ね備えてなければいけません。
カラータイプで表すと、
克己心はやはり質実剛健の茶色
冷静でストイックな青
用心深さはグレーですがこのスキのなさは、
ソフトなグレーというより
限りなく完璧主義の黒に近い色
カラータイプマップの左半分・堅実×決断タイプでしょう。
こうして見ると、ヨーロッパと日本では「紳士」のイメージが違うのがおわかりかと思います。
日本はやはりお人柄の良い上品な男性が「紳士」とモテ囃されるのでしょう。
紳士服地でも、重厚でごつごつしたイギリスの生地より
ソフトで身体にフィットするしなやかなイタリア生地が好まれるのです。
終身雇用制が崩れ、
パラレルキャリアが増えてきた日本では、
人柄重視から
どんな状況であっても生き残れる克己心のある紳士が増えてくるように思えます。
オンナ目線では
協調×創造の紫・水色・グレーの光源氏タイプが
黒・茶・青のランボーより
「紳士やわ~」とモテるかな?
貴女はどっち派でしょうか?
半年間、【カラータイプⓇ×メンズ】を担当させていただきましたが、
今回をもって終了させていただきます。
最後までお読みいただき、感謝申し上げます。
ありがとうございました!!
CTA 1級インストラクター
kotonoha代表 色とことばの力で「魅せる男」へ最短最速のサポート
武田 みはる