【カラータイプⓇ × 医療】 ~ 憧れのAmerica ”エメラルド・シティ” ~ 2019/6/6

こんにちは

【カラータイプⓇ × 医療】の藤井順子です。                    

看護師としての経験を積み中堅として管理をまかされるようになった頃・・・。学生の頃から「アメリカ看護が日本の看護を牽引している・・・」といわれてきた私は憧れのアメリカへ降り立ちました。一人旅、そして初めての海外研修です。

成田発、空路で9時間あまり・・・7700㎞

その都市の名前は Seattle(シアトル)

海や湖、山など豊かな大自然と共存するその美しさから“エメラルド・シティ”という名で呼ばれています。

アメリカで住みたい街No.1にも選ばれたアメリカ西海岸、ワシントン州最大の都市(人口約700,000人、面積は日本の約1/2、人口は東京都の約1/2)です。アメリカ西海岸有数の世界都市で、1日に人口が平均57人増加しているといわれアメリカの国勢調査では成長率No.1の都市でもあります。

  カラータイプを学ぶ私たちは

      エメラルド色を冠した街と聞いただけでワクワクするはず!

その色の深い輝きとパワーはきっと永遠に続くはず!シアトルの街も未来への可能性と希望を大きく秘めた美しさに溢れていました。

救急看護の研修・・・救急車で街を駆け巡りました

救急車に便乗し走った街は全米で救命率がNo.1他の都市が20%代だったのに対して実に40%の成果を上げていました。心筋梗塞の患者さんを救命救急センターへ送る、救急救命士(Emergency Medical Technician)さんのなんて格好良く見えたこと!もちろん、救急車の中で検査した心電図は運ばれた病院へ電送されDrが把握していました。Drと救急隊のやりとりも、かつての人気ドラマ、医療現場を再現した「ER」そのものでした。あれはドラマではありませんよ!?ドラマの光景が目の前で展開されていました。看護師も治療・薬剤に関しての知識が格段に豊富。医師と対等に話す姿は今でも鮮明に思いだします。救急車でいった患者さんの住宅もなんて広くて大きいこと!

広い緑の芝生・芝生を囲む白い柵・・そこで遊ぶ大きな白い犬・・そしてガレージのかっこいい車。良きアメリカの光景が広がっていました。

救急車のわりにちょっと余裕???

ワシントン州立大学附属病院で新人看護師の教育について研修

注射やバイタルサインの聴取(脈拍や血圧測定などを新人看護師がより正確に習得するための社会人教育は、視覚的効果を最大限に生かした写真を多く取り入れた実学的でわかりやすいものでした。それから7~8年後、日本の病院でも多く取り入れられるようになりました。

テキストも写真などの視覚的効果教材が格段に豊富。今や当たり前となったカラー版や写真、DVDなどのさまざまな学習ツールで何段階にもわたる看護師教育の体制が確立されていました。そして何よりも命を守る看護師としての”使命”を語る教育担当の看護師さんの魅力的だったこと!

ワシントン州立大学附属病院で研修を受けたとき、Nsがこんな説明をしてくれました。「たくさんの情報や知識を正確にそして早くキャッチしなければいけないNsは非常に多くのストレスを抱えています。だからこんな工夫をして視覚的効果を使っているの。Nsへの伝達はわかりやすいように色わけしています。重要なことは忘れないように黒のカードをつけてるの。急ぐことや知らなければ困ることは赤。忘れたら危険信号よ。失敗は自分の責任ね(笑)皆で共有しておかないといけないことはオレンジよ。言葉だけではなく色だと覚えやすいでしょ・・・」二重の眼がクリクリとした褐色の肌を持つNsの言葉は、多国籍国家アメリカという印象とともに、とても心に響きました。

    日本で経験した無彩色が多い病院とは違い

              ”Color”がたくさんのところに活用されていました

患者さんが食事をするときに使用するダイニングルームは優しいパステルカラーで彩られていました。朝の食事も何種類かのメニューを選択できます。それから10年くらいして日本もようやく病院建築や白衣、そして病院の中にも色彩が取り入れられ無彩色の病院のイメージが変化してきました。

病棟の見学をしている時ドアを開けて病室かと思ったらそこが特大の冷蔵庫。お部屋が丸ごと冷蔵庫になった感じ。食材の大きくて多いこと!!

日系の老人保健施設では80歳から90歳のお年寄りがいきいきと過ごされていました。そこではいくつになってもLady first。Gentlemanが多かったこと!おばあちゃんがおじいちゃんを圧倒していました。食事の時も真っ赤なイヤリングとネックレス。朝のお食事にもワンピースを着ておしゃれ。ドラマでみたっけ!?大きなダイニングルームにあった特大のテレビは今の日本のテレビと同じ!?もう、ずいぶん前から「アメリカの光と影」いろいろな分野でこんな言葉がささやかれ、看護の世界でもいわれるようになってきました。が、少なくとも私が体験したアメリカは輝いていました。

イチローフィーバーに沸き立つ前の Seattle はとても静かでした・・・2000~2001

1ヶ月近くの刺激的なアメリカ研修から帰国したのは新世紀を迎えた2000年1月14日。今ではシアトルの代名詞、イチローがシアトルマリナーズと正式契約を結んだのは2000.11.30。メジャー初安打を打ったのは2001.4.2。まだ、イチローフィーバーに沸き立つ前のシアトルは宿泊していた長期滞在者用のホテルにも日本人は皆無。セーフコ・フィールド球場(シアトル・マリナーズの本拠地)そして、買い物に出かけたスーパーマーケットでも日本人に会うことはありませんでした。スーパーマーケットで”Hallo”と声をかけてくれたレジのお姉さん。今も頑張ってるかしら?

    Blogの写真・・・どこかで皆さんも出会っているはず! 

                  ほらあのCoffee・・・あなたの街にも

シアトルの観光名所であるタワー「スペース・ニードル」1962年、万国博覧会の時以来、シアトルの街を暖かく見守っています。そして、白雪が絶えることの無い山は「レーニア山」Mt.Rainierです。皆さんもどこかで出会っているはず。そう、シアトルはStarbucks(スターバックス)発祥の地。スターバックスのカップに描かれている山なのです。スターバックスは1971年にワシントン州シアトルで開業しました。日本初出店は1996年(平成8年)です。

また、いつかスターバックスのコーヒーでお疲れを癒やしてみてくださいね。きっと、エメラルド・シティの香りがあなたを元気にしてくれるはずです。エメラルドの香りに包まれて・・・今日も軽やかにColor typeを語りましょう!

さて、次回からはカラーと深く関係していた日本の医療・看護体験を綴っていきます。もしかして皆さんも体験しているかもしれませんね。

どうぞよろしくお願い致します。