こんにちは。
【カラータイプⓇ × 医療】の藤井順子です。
カラータイプ協会10周年記念パーティでもお話させていただきました
フローレンス ナイチンゲール(Florence Nightingale)
クリミア戦争に看護の総責任者として従軍したナイチンゲール。
”クリミアの天使”と呼ばれ、夜回り(巡視)を欠かさなかったことから「ランプ
の貴婦人」とも言われるようになりました。看護師を”白衣の天使”と呼ぶのもナ
イチンゲールに由来しています。やっぱり”白”なんですね・・・。
看護師になって3 ~ 4 年の頃、病院はなんて無彩色なのだろうと思っていました。
私が看護師になった頃は今より病院や施設は色彩に無関心!白衣・白い壁・少し
だけ色がついたカーテン。パステルカラーでしたが今より色が薄かった気がしま
す。黒い日誌やカルテ・聴診器・・・。圧倒的に白と黒の世界でした。
朝、おしゃれをして出勤しても病院という建物に入ったとたん”白”という色で自
分を塗り替えてしまっているのです(少なくとも私はそう思っていました)
看護師として中堅になった頃、友人と更衣室でこんなことを囁いていました。
「師長(婦長)さんたち仕事が終わって着替えると凄いわ。皆、赤や黄色、青、
緑・・金銀の装飾品・・派手ねえ。絶対ストレス発散しているのよ」
確かに、更衣室から出る時はあの厳格な白衣の天使だった師長さんが「原色の女
王」に変身しているのです。仕事が終わると今までアップにしていた髪を下ろし
ホットカーラーを捲いて変身!?。マニキュアを透明から赤に塗り直し!?。
サクラ色の口紅から真っ赤な口紅に変身・・・単なるおしゃれ以上のものを感じ
ていました。大急ぎで更衣室を出ていく姿に、病院というところはおしゃれ心を
抑圧し埋没させるところと友人と”学説”を打ち立て「今日も爆発してるわ!!」
と囁いていました。
仕事から解放される時の”解放感”はそれはそれは凄まじいものです。
看護師長さんや先輩看護師の変身ぶりは見事なものでした。
私たちより経験が豊富で看護学や医学を修得した神様みたいな人なのに!?
仕事が終わり更衣室から出る時は、白衣の天使を脱ぎ捨て煌めく淑女に変身して
いるのです。「天使が淑女に変身する・・・更衣室の伝説」と呼んでいました。
”色彩”というと思いだす”白衣の天使”の変身風景です。
カラータイプ理論を学んだことでぼんやりしていた「更衣室の伝説」は私の
中で少しは理論化されて整理されました。
病院という無彩色が圧倒的に多い世界。意識するしないにかかわらず”白の抑
圧”は、その世界で働くものにも影響しています(私はそう思います)
一日、8時間以上も白い服、白い靴下、白い靴そして、今は少ないキャップ。
白い世界から飛び出したいという欲求(私は確信しているのですが)が必然的
に沸き起こってくるのです。時には赤いドレスも着たいし黄色やオレンジもと。
自分を表現したい気持ちが衝動的に起こってくるのかもしれませんね。絶対
そうです。だって淑女ですもの!!白と黒ばかりでは毎日、疲労困憊します。
白をまとった瞬間から看護師は”女優”なのです。新人看護師の時は、注射が
下手だから上手な人に替わってほしいといわれ笑顔で交代した思い出・・・。
隣のお部屋で患者さんが亡くなっても、笑顔で接したそのお隣の患者さん。
一晩で4人も赤ちゃんが生まれ、てんてこ舞いだった夜・・・。夜明けの太陽
が眩しかったナースステーションからの風景。後少しで仕事が終わる・・と
同僚と呟いたあの時・・・。お疲れさま。
感情を表出することをいつか忘れかけていた白衣の天使たち・・・。
(個人の感想)
無限の色彩に溢れたこの世界を忘れないでね。
あなたが置き忘れてきた色彩の数々がきっと囁いているはずです。
「あなたの夢の扉をひらく色彩(カラー)がきっとある。
その扉をひらくのはあなた自身よ。魅惑の扉をひらきましょう!!」
無彩色だった病院の中にも、たくさんの色彩が取り入れられるようになってき
ました。白衣もカラフル。聴診器も個性豊かで医師や看護師のイメージが想像
できそう!?・・・。白や黒のパワーに存在感を保っていた病院のイメージは
確実に変わってきました。
今日も”生命”を守るたくさんの白衣の天使、医療の世界で働く人たち・・・。
ストレスに負けないで!!と願う日々です。生命を守る重圧。そして人間関係。
”女優(俳優)”を演じる人たちに悩みは尽きません・・・。
医療を支える多くの仲間にカラータイプ理論の素晴らしさを伝えるのは、社会
的使命です。カラータイプ理論を愛する多くの仲間と共に、この使命を果たし
ていきたいと思います。