こんにちは。
【カラータイプⓇ×教養】記事担当の武田 みはるです。
源氏物語をカラータイプ視点で切り取った当ブログ記事も記念すべき20回目となりました!
記念すべきと言っても何を記念するのか・・・(笑)
今回取り上げる人物を優美とは真逆の「髭黒の大将」にしました!
黒ひげではありませんよ。
ひげ黒の大将です!!(笑)
名前の通り、あごひげを生やした優美な宮中とはかなりイメージの違う人物です。
光源氏や頭の中将がフィギュアスケートの選手なら
ひげ黒の大将は、さながらラガーマンといったところでしょうか。
彼は光源氏が引き取った夕顔の忘れ形見・玉鬘の姫に横恋慕して
無骨ながら求愛しつづけます。
光源氏も玉鬘に想いを寄せていたので、
他の男が近づかないようにしていたところ、
ちょっとした隙にひげ黒の大将が玉鬘をさらっていってしまうのです。
光源氏からすると、「やられたー!」
ひげ黒の大将に言わせると「してやったり♡」(ま、こんな下品ではありませんが・・・すみません💦)
玉鬘も突然連れていかれて、ひげ黒の大将を野蛮な男と思っていましたが、
彼には表には出さない繊細で不器用な面が隠されていることに気づきます。
正妻の狂気に神経を痛め、疲れ果て、
玉鬘への純粋な想いを光源氏のようにスマートには表現できずに
ついつい武力行使に至ってしまったのです。
こんな男性、いますよね。
口下手で女性が喜ぶような言葉やしぐさはできず、
力ずくで手に入れようとする人。
現代にも居る男性像を、紫式部は1200年前にすでに書き表しています。
ひげ黒の大将は見た目は「黒」ですが、
内面はナイーブな「グレー」
本当は甘えたいけどあまのじゃくな「ピンク」
家庭を大事にする平和主義の「緑」
決断の色で協調・堅実を覆っている(隠している)男性ですね。
こんな男(ひと)は好きな女には一途。
子煩悩になるタイプかなと思います。
ひげ黒の大将も玉鬘との間に子供を儲け、
「幸せにくらしましたとさっ」という日本昔話に落ち着くのですから。
一見、「黒」に見える男性も
ひげ黒の大将のように実はナイーブな男(ひと)だったりします。
皆さんの周りの「黒」の人はいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
(一社)カラータイプ協会マーケティング開発チーム
kotonoha
武田 みはる