【カラータイプⓇ×教養】其の拾捌~頭の中将~ 2019/7/25

こんにちは。

カラータイプⓇ×教養シリーズ担当の武田みはるです。

源氏物語を題材にカラータイプを解くシリーズも18回目となりました。

お付き合いいただき感謝です!

今回の主役は、光源氏の親友にして最大のライバル「頭の中将」(とうのちゅうじょう)です。

紅葉賀の巻で青海波を踊る党の中将(左)と光源氏(右)  出典元:あさきゆめみし画集

 

源氏物語の重要な登場人物には夕霧や朱雀帝など名前がついている人が多いのですが、

なぜか光源氏のライバルなのに頭の中将は官職名でしか表記されていません。

頭の中将とは、蔵人頭と近衛中将を兼ねた天皇に仕える高官です。

父は左大臣、母は桐壺帝(光源氏の父)の妹宮という1ミリの曇りもない出仕。

加えて長身で華やかで、文武両道の超イケメン。

光源氏より4歳ほど年上ですが、宮中の美女から「どちらが菖蒲か杜若か」ともてはやされます。

とにかくめっちゃモテたわけです。

まあ、学校や会社に正統派超美男子が2名いてるという女性からすると楽しい環境です♡

秘密戦隊ゴレンジャーでいうと、ちょっとニヒルでクールな青レンジャーというところでしょうか。

 

この頭の中将、光源氏へのライバル心は半端ではありません。

和歌や舞、雅楽はもちろん、口説く女の数も負けていません。

光源氏より世慣れしていることもあり、ちょっとチャラいけど知性のある頭の中将は

政治でも恋でも競い合い、いつも光源氏を意識しています。

頭の中将の人柄を表す場面を2つ挙げたいと思います。

 

ひとつは、光源氏が都を追われ須磨に流され、都人との音信も途絶えかけたころ、

頭の中将だけがはるばる会いにいくのです。

光源氏を嫌う弘徽殿の太后の反感を買うことを厭わず、

男の友情を大切にする彼の熱くて強い気質が垣間見られます。

もうひとつは、晩年息子の柏木に先立たれた時。

溺愛する息子が祈祷の甲斐もなく世を去ってしまうと、

悲嘆にくれ葬儀も執り行うことができませんでした。

強気と華やかさだけでなく、子を想う親の悲嘆を見せてくれる頭の中将。

 

彼の人柄を色で表すと、

まず出てくるのがフレンドリーでユーモアもあり頭の機転が利く「黄色」

行動力があり、華やかな男気の「赤」

ちょっとチャラいけど、男っぽいのが魅力。

そして、愛情深く人間味あふれる「ピンク」も持ち合わせていますね。

 

光源氏の生涯のライバルとして君臨しますが、結構負けることの多い頭の中将。

それでも生涯変わらず人気で周りから支持されるのは、

「黄色」「赤」に「ピンク」が加わった彼の人柄が成せる業でしょう。

 

【余談】b赤レンジャー派は光源氏、

青レンジャー派は頭の中将と勝手に人気投票をしております(笑)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

カラータイプ協会マーケティング開発チームでは

今年も日本マーケティング学会論文に取り組んでいます。

今年のテーマは「女性リーダーのとっておきを強みをカラータイプで検証する」

完成を乞うご期待!!

 

カラータイプ協会 マーケティング開発チーム

kotonoha代表

モテる男への最短最速サポート

武田 みはる

HP:https://kotono-ha.com