こんにちは。
【カラータイプⓇ×教養】記事担当の武田 みはるです。
日本の古典(源氏物語)の登場人物をカラータイプで読み取ったシリーズを書いております。
今回ですでに19回目となりました。
取り上げるのは、光源氏の愛息子『夕霧』(ゆうぎり)。
夕霧に関しては4回目で取り上げていますが、今回は別視点で切り取ってみたいと思います。
4回目のブログはこちら 野分編
夕霧は光源氏と正妻・葵の上(あおいのうえ)の息子です。
時の権力者の一人である左大臣の娘と帝の子との間に生まれてきたのですから、
銀のスプーンをくわえて生まれたプリンスと言っていいかもしれません。
ところが、光源氏はこの息子に対して厳しい教育を施します。
当時の宮中は、聖徳太子が定めた『冠位十二階』という色で位を表す制度がありました。
天皇、東宮以下1位~8位まで位によって着る色が決まっていました。
光源氏は帝の息子でしたから、当然1位の濃紫。
夕霧も光源氏の長男ですから4位の深緋という鮮やかな赤の色だと思っていたら、
なんと6位の浅葱色からのスタートと知らされショックを受けます。
しかし、真面目な夕霧は自分の力で英知を養い、ひとつづつ位を昇っていくのです。
こんな低い地位からコツコツやってられっか!と、
ふてくされたり、投げやりになったりしません。
お育ちの良さもあるのでしょうが、置かれた環境に感謝し
自らの力でコツコツと積み上げていきます。
真面目でコツコツ型の『超・堅実』さん!
さらに夕霧の堅実な面が恋愛。
夕霧には幼馴染で正妻の雲井の雁(くもいのかり)がいます。
10人くらいの子供がいる肝っ玉のお母ちゃんとお父ちゃん(笑)
さらに、五節の姫という愛人もいますが、
この正妻と愛人の間を交互に通うマメさ(驚)
私は夕霧を『マメ田マメ男』とひそかに呼んでおります(笑)
真面目で足元をしっかりと固めて家庭を築く。
さらに愛人にも手厚く庇護し、世間体を保つ堅実タイプさん。
真面目で常識的な青
コツコツと足元を固めて信頼を築く茶色
夕霧からは堅実タイプの色しか浮かび上がってきません。
父親譲りのイケメンで、父(光源氏)のようにチャラチャラしていなくて
仕事ができる家族思いの公務員という感じでしょうか。
娘の婿にはおすすめですね!
お嫁さんの両親(特に姑)に好かれる堅実タイプの夕霧くんでした。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
カラータイプ協会 マーケティング開発チーム
kotonoha 代表
武田 みはる